一般に稲荷行者と呼ばれる人達の中には心が正しくない行者もおられます。これは悪い
行者の話。伏見稲荷山の麓には稲荷教会の看板を上げている方が無数にあります。そう した中の一軒の教会。そこでは、自分が受験したい学校の試験問題を一問につき五千円 で解答を教えておられたそうです。これは、私が二番目に教えを受けた導師が実際に知る 話。
普通ならば、試験問題を学校関係者から入手して、その答えを売っていると考えるので
すが、神霊の世界においてはそんなことをする必要はないのです。どんな問題が出る か?。その解答は何かが事前に解っています。為に、どこの学校の試験問題でも関係なく 解るのです。その教会主は、それで生計を立てていたのです。
私と一緒に修業をした霊能力がある方。当時、多大な借金に苦しみ、自分の子供さんの
進学に悩んでおられました。子供さんの学力では地元の公立校には受からない。と云っ て、今の経済力では遠い私学への授業料や交通費が出せない。悩み苦しんでいると、そ の公立校の試験問題が脳裏に出て来たそうです。そこでその問題を頭に叩き込み、解答 を出して子供さんに答えを暗記させた。そして、公立校を受験させたところ、その通りの試 験問題で無事に合格が出来たそうです。公立校に合格出来たことを聞いた出身校の先 生。あの学力で、そんなバカなと絶句したと云われます。
この方に試験問題を教えたのは著名な某稲荷神。私はこの問題で女先生と議論をしまし
た。そこまでする必要があったのですか?。本当ならば受からない学力の子を合格させた 為に受かるべき子供が不合格になったではありませんか?。
これに対して女先生の解答は、あの方は神様の世界に向かって一生懸命になられてい
る方です。あの方の今の経済力ではあの方の子供さんを不合格にさせるわけには行きま せん。代わりに不合格になった子供さんは、神様の世界とは縁遠い方の子供さんが選ば れたはずです。
私は子供の頃から正義心が人一倍に強く、信仰をしているから信仰をしていなからで差
別をするのはおかしいと云う考え方をしていました。
しかし、神霊世界に修業の足を踏み入れて、信仰をしている者と信仰をしていない者とで
は明確に一線が仕切られていることを知りました。全ては神が創りしもの。その神をないが しろ(蔑ろ)にする者は、神を侮蔑する者として扱われてしまうのです。
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