ガンが消えた話

 信仰をされている方から、ガンが消えたという話を伺う時があります。本当にそんなこと
があるのでしょうか?。
 これは、私が伏見稲荷大社講務本庁の指導者講習会に出席していた当時の話です。伏
見稲荷大社講務本庁所属の教師になる為には、伏見稲荷大社講務本庁が実施する指導
者講習会に参加することによって、講習会受講回数によって教師資格が与えられます。
 伏見稲荷大社講務本庁が認める教会での神官資格であって、神社本庁の公認の神主
の資格ではありません。
 だが、神社本庁の公認資格である神主であっても、この指導者講習会に参加して教師
資格を得る方がある様に、この資格を保有しないと伏見稲荷大社講務本庁○○支部の看
板を上げて教師となることが出来ません。
 他の神社の神主と違うのは、受講者のほとんどが実際に神霊とのウケヒの体験者だと
言うことです。

 私がその講習会の宿泊所で同室になったのは、一人は東北の支部長さんで、一人は扱
い所の所長さん。私ともう一人が平講員でした。
 その扱い所長さんから直接に聞いた、その方の体験記です。

 その方は若くしてガンに犯された。東京の某大学病院に入院したが、手遅れの末期状態
で余命は後一ヶ月の宣告。
 大学病院に入院している時、その時まで何の信仰もしていなかったのに、無性に伏見の
お稲荷さんに行きたくなった。そこで、病院に言うと、命が持たない可能性があると医師は
告げる。だが、どうしてもと言うと、もう助からない身だからと退院を許可された。
 その方には家族がなくて独り身。そこで、どこで倒れてもいいように腹巻きに100万円入
れて、もしもの時はこのお金で葬ってくださいと書いた物を一緒にして、新幹線で京都に向
かった。京都に着いた時には体力が消耗しており、もうろう状態で新幹線から当時は国鉄
の稲荷線に乗り換えた。
 稲荷駅に着いた時には立っておられる状態ではなくて、這ってホームを降りて鳥居をくぐ
った。そして、意識が途絶えた。
 気がついた時は伏見稲荷大社の参集殿の一室に寝かされていたそうです。そして参集
殿の職員さんがおかゆを運んでくださり、数日間は動けなかった。少し体力が回復したの
で本社に参拝しては参集殿に戻って眠る。その繰り返しであったが、どんどん体力が戻っ
て来て、大学病院に行って診察を受けたところ、末期ガンが綺麗に消えていた。
 この命、稲荷様から頂いたのだと実感して、これからは稲荷神の布教に入ろうと稲荷神
に仕える決意をされて、今は扱い所長さんになられたとのこと。

 私はどうして参集殿の職員が病院に運ばなかったのは不思議に思うのですが、もしもの
時はこのお金で葬ってくださいと理由を書いた文でも読まれて、神様に預けて見られたの
かも知れません。
 その当時、伏見稲荷大社には豊受様とお話が出来る祢宜さんが一人おられまして、この
祢宜さんから指示があったのかも知れません。その祢宜さんの話に関しましては、次の護
摩焚きで書きます。

 私はその扱い所長さんに御神霊の姿が見えるのですか?。声が聞こえるのですかと尋
ねたところ、自分には神の姿も声も聞こえませんと言われる。
 私はその答えを聞いて、驚きました。それで、どうやって神の御意志を知るのかです。す
るとその扱い所長さんが言われるのはお灯明から答えを導くでした。
 お灯明に火を付けると、蝋燭が一瞬にして信じられない高さまで上がって、燃え尽きるこ
とがあります。そうした時は多大の蝋が下に流れてしまいます。火力で周囲の蝋が溶けて
しまうのです。綺麗な燃え方をしている時には蝋は流れだしません。溶けた蝋と芯の火が
バランスよく燃えるように蝋燭は造られているからです。
 その溶けた蝋が造り出す形で判断をする。願い事が聞き届けられる時にはお灯明があ
っという間に燃え尽きる。ダメな時はお灯明の火が消えそうな状態になる。そうした総合判
断ですと言われる。

 私がお世話になっていた女先生は、神様は病気治しではない。病気はお医者さんに言
いなさい。もうお医者様から、どうにもならないと言われた時、治るか治らないかは別とし
て神様に相談に来られればいい。お医者さんで治る間は、専門はお医者様である。そうし
たことを常々言っておられた。
 その先生が体の調子がおかしくて近所のお医者さんに行ったところ、レントゲン写真にガ
ンが写った。
 日々、そうしたことを言っている手前もあり、神様にお願いするのも何だろうから、自分で
ガンを克服しょうと、その日からアロエだけを食べることにされた。
 若い時代に100日間の五穀断ち修業を2回も積まれたほどの方であるから、アロエだけ
での食事でも耐えることが出来、満願になったので、その医院に行ってレントゲン写真を撮
ってもらったら、ガンは跡形無く消えていたと言われる。
 アロエ食でガンが消えるとは思われないが、ガンに打ち勝とうとする意力とマッチして、ガ
ンが消えて行ったのかも知れないと、話を聞いておいた。


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