額縁の中の絵が変わる

 この話は、稲荷神界での話ではありません。私が体験した霊的世界が見せた奇跡的な
話です。
 私は稲荷神界で4年間ほど講員として所属していましたが、女先生の元を離れて「ことだ
ま」の世界に修業の身を投じました。ことだまの世界とは、私もそれまで聞いたことがない
世界でした。
 そこでの師匠は、ある山で3年間も籠もっていた方で、まるで仙人の様な人でした。たぶ
ん、神仙界と呼ばれる世界の方だったのでしょう。

 毎夜、毎夜、その師匠の元に通っていました。とある夜、その師匠を囲んで5〜6人で世
間話をしていました。そこでの話です。
 私が何気なく壁を見ました。その壁には、その師匠が書いた風景画がガラスの入った額
縁に飾られていました。私は何か気になって、その風景画を見ていると、書かれた絵の色
が点として違う色に変わって行くのです。
 私は思わず、皆に絵が変化している。見てくださいと言いました。それで、その師匠以下
皆でその絵を見ていました。すると、絵が点で色が出て来て、絵の内容が徐々に変化して
行くのです。さすがに、一同、まさか!。口をあんぐりです。
 そして、出来上がった絵はその師匠が書いた絵とは、まったく別物の風景画になったの
です。ガラスが入った額縁の中の風景画です。それが色が変わって行くことによって、まっ
たく別の風景画になる。そんなことは、その場に科学者がいればあり得ないとしか言わな
いでしょう。科学で説明など出来るものではありません。
 私は神など無い。霊など無いと言う方達は体験・経験不足だと言います。手品師やマジ
シャンならば、ガラスが入った額縁の絵でも、布を被せて一瞬に違う絵にすることは出来る
かも知れません。
 しかし、たった5〜6人ではありましたが、誰も触りもしないガラスが入った額縁の中の風
景画が、時間をかけて徐々に変化してまったく別の絵になってしまうなど、手品やマジシャ
ンの世界でも出来ないでしょう。

 この師匠から、この師匠が描いた赤い太陽を背にしたアマテラス大神の絵をいただい
て、私の家の神棚に飾って祝詞を上げていましたら、?です。見ていると、赤い絵の具で
描かれている太陽がポツンポツンと黒くなって来て、黒い太陽に変化しました。
 そこで、私がその黒い太陽を背にしているアマテラス大神の絵を、その師匠の元に太陽
が黒くなってしまいましたとお返しにいったら、その師匠が他の人に、あいつは太陽を真っ
黒にして返して来たと、ぼやいていたそうです。
 
戻る
戻る