御法度(タブー)

 神霊世界は御法度、タブーとされるものが幾つかあるようです。私も全てを知る者ではあ
りませんが、御法度(タブー)とされるものの一つの話です。
 その一つに、瀧で行をしている最中の行者を写真に写してはいけないという話を女先生
から聞いていました。瀧に入る前とか瀧が終わった後はいいが、瀧受けの最中は行者の
姿を写真に撮るものではない。です。
 先生の弟子であって今は某宗教団体の管長をされている方の写真で、瀧受けの最中の
写真があるのですが、写真に神霊が写り込んでいるのがあります。この写真集が発行さ
れた時、女先生が発刊しては行けない写真集で神罰を受けると言っていました。
 世の中には神や霊が写っていても、頭から神など無いと、こじつけのように説明する輩
がいます。こじつけようと思えば、どのようにでも出来ます。ですから、神霊が写ったものは
見せ物ではないので、最初から写すなです。

 これは、8人で豊岡の瀧場に行った帰り道での話です。豊岡の瀧場のお堂では、不動明
王様が女先生に懸かり、お不動様の眷属である童子が二人の霊媒に入り、それ飛べ、や
れ飛べで正座したまま3人が空中にボンボン飛び上がる。今は不動明王様の教会長をさ
れている女性があまりの光景に腰が抜けて立ち上がれなくなるはで、皆が必死で般若心
経を称え続けてへとへとになってしまいました。
 その帰り道、私が運転する車の助手席に座っている女先生が言われます。講員さんの
△△さんが瀧場で行をしている私達の姿を写真に撮られていました。瀧行の最中の写真
は常々撮っては行けないと注意し続けていたのですが、撮ってしまった。帰り道に何かが
なければいいのですがと言われる。
 さすがに、女先生に不動明王様が入り、二人の霊媒に眷属である童子が入って、三人
が空中に飛んでいるところを写真に撮るは、あまりの光景に写真を撮るどころか必死に般
若心経を称えておられたのでなかったようです。
 当時、今の様なビデオカメラがあって、その時の光景を写しだしたならば、とんでもない反
響になるでしょう。無論、ビデオカメラを構えていたならば、そうした光景そのものを見せら
れることもないでしょう。
 神は信じる者には姿を現されても、信じない者の前には立たれないからです。

 私が運転する車のバックミラーを見ると、その講員さんの△△さんが運転する車は私の
背後についている。別に何の異常もないようです。制限速度は40キロの道であり、私は5
0キロ程度で走行していました。
 前を見ると、警察がスピード違反の取り締まりをしています。10キロオーバーですと捕ま
えることはしません。そのまま通り過ぎました。しばらくして、バックミラーを見ると、後ろに
つけている講員の△△さんの車が見えません。おかしいな?。私について走っていたので
スピード違反でつかまるはずもないし。どこかに立ち寄りしているのではないかと帰って来
ました。
 後で聞いたところ、なんとそのスピード違反取り締まりで捕まったと言うのです。私の後ろ
を走っていたので捕まるはずなどないはずです、理由を聞くと、取り締まりの少し手前で車
のスピードが何故か落ちてしまって、慌てて追いつこうとスピードを上げた途端に、いらっし
ゃいと検問場に招かれて、スピード違反の切符を切られてしまったそうです。
 警察が取り締まっている少し手前で、何故か車のスピードが落ちてしまった。慌てて追い
つこうとアクセルをふかしたらスピードが上がって御用となったわけです。
 それを聞いた女先生が大笑い。ほら、言わぬことじゃない。お不動様に叱られた。お不動
様が罰として、取り締まりの手前で車のスピードを落とされた。でも、事故まで持って行か
れなかったことを良しとすべきですと言われた。

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