写真集/真如寺・能勢妙見奥の院

2010年04月18日
能勢妙見宮奥の院の入口鳥居
能勢の妙見様と言いますと、日蓮宗の関西別院として知られていますが、その妙見様に奥の院があることは、あまり知られていないようです。
自家用車ならばカーナビで調べて指示された道ではなく、真如寺と呼ぶお寺を調べて、その真如寺に向かう必要があります。
2010年04月18日
駐車場
真如寺近くに来ますと、カーナビは近辺ですと指示するだけですが、突き当たりと思われる近くに駐車場があります。
2010年04月18日
真如寺山門入口
関西身延霊場・真如寺となっています。右手に道が見えますが、車では奥の院には行けません。
2010年04月18日
真如寺山門
山門の右側は工事中でした。
このお寺は無漏山と言い、開山は身延山久遠寺第21世法主となられた日乾上人(当時は京都本満寺貫首)によるものです。
よく知られる能勢の妙見さんとは、真如寺付嘱境外仏堂能勢妙見山のことで飛び地になります。
2010年04月18日
真如寺
ここが本堂で、御祈祷などがされていました。
2010年04月18日
真如寺の客殿・御真骨堂
こちらに日蓮宗・宗祖日蓮大聖人の御真骨が奉安されており、故に関西身延と言われています。
日蓮さんの御骨は日乾上人さんが身延山久遠寺の第21世法主に就かれて、法主の座を退かれてからこの地に戻り布教に入り、身延山に請うて当山に日蓮大聖人の御遺骨の一部を安置されたとされます。
2010年04月18日
真如寺の裏側が七面山と呼ばれます。
この七面山と呼ばれるところに、金高龍王堂、鬼子母尊神堂、常富大菩薩堂、七面大明神堂があります。
2010年04月18日
鬼子母尊神堂
鬼子母神さんに関しましてはどなたでも解ると思いますが、常富大菩薩がどなたを指しているかは解らないかと思います。真如寺のHPでは説明されていませんが、常富大菩薩様は通称・ダキニ天さんとされてます。
日乾上人さんが妙見山からの流れる水の滝場として整備された本滝寺に、同じく日乾上人が開祖の日蓮宗常照寺(日蓮宗の学寮)から常富大菩薩が勧請されています。
妙見様とは深い関わりがあります。
2010年04月18日
七面大明神堂
日乾上人が身延七面山より分祀されたものが始まりとされます。
以後、この山を七面山と呼ぶようです。
2010年04月18日
妙見山奥の院参道
七面大明神堂を降りて来ますと、妙見山奥の院に向かう道があります。奥の院には車では行けずに、徒歩で山に上がることになります。
右奥に滝場があり、右手に見えている建物は行者さん達の着替えをする場所のようです。当日も何人かの方が滝行を積んでおられたようです。
2010年04月18日
七面の滝
鳥居には白糸の滝と上がっていますが、お寺では七面の滝とされています。
2010年04月18日
お稲荷様
滝場の横のお堂にはお稲荷様が祭られています。
最上位経王大菩薩とはお日本三大稲荷とも言われる「最上稲荷」の名で知られているようで、岡山の最上稲荷さんは最上稲荷山妙教寺で日蓮宗のお寺さんでもあります(一時日蓮宗から離脱して、平成21年に日蓮宗に復帰)。
妙見様にお稲荷さんは意外な組み合わせと思われるかも知れませんが、深い関わりがあるからなのでしょう。
2010年04月18日
能勢妙見奥の院への参道
山から下りて来られたハイカーの方に、奥の院までどのくらいかと聞きましたところ、案内図を見て登りならば30分と言われましたが、私の足ですと40分かかってしまいました。
行程は1キロの山道が続きます。遊歩道のハイキングコースになっています。
2010年04月18日
能勢妙見山奥之院門
向かって右の石碑には日蓮宗霊場。左の石碑には能勢妙見山奥之院と彫られています。
2010年04月18日
能勢妙見山奥の院境内
階段を上がると、右側が庫裏で左側は社務所になっているようですが、社務所のカーテンは降りていました。
普段はあまり参拝者もないのでしょう。
2010年04月18日
能勢妙見山奥之院本堂
本堂の前にドカンと石灯籠が鎮座していました。
2010年04月18日
能勢妙見山奥之院脇堂
この脇堂には、日蓮大聖人の像が安置されています。
2010年04月18日
能勢妙見山奥之院本堂
ここまで上がって来るのは容易ではありませんので、本堂も小さいものです。
2010年04月18日
能勢妙見山奥之院本堂
本堂の内部です。額には妙見大菩薩とあり、妙見様が祭られています。
2010年04月18日
能勢妙見山案内図
門柱の反対側にある案内図です。よく知られる能勢妙見山と奥之院の位置関係が解ります。
拡大図を見ると、奥之院の下近くまで道が来ているのが解ります。カーナビで検索すると地図の色つきの道で、すぐ近くまで案内しますが、その近辺には何の標識も見当たりません。基本的に色つき道は遊歩道の案内図のようです。
ままよと乗り入れると道全体が狭く、特に分岐点から奥之院の下までは短い距離ですが普通車一台がギリギリで、対抗車に遭遇すれば退避も出来ません。バックは泣くかも知れません。
さらにガタガタの道で突き当たりで車一台が転回する程度の場所しかなく、どうすればいいのか解らなくなります。下に車を止めて参拝には向きません。
奥の院に車で参拝の方は国道477号線で奥の院のバス標識から真如寺に入り、時間はかかりますが徒歩で参拝するのがベターのようです。国道側からは看板も出ています。


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